広島県の東南部に位置する備後地方最大の都市・福山。江戸時代には徳川家康の従兄弟にあたる水野氏十万石の城下町として栄え、数々の旧跡に往時の繁栄が偲ばれます。新幹線の駅からも見える福山城の天守閣は戦災で焼失後に復元したもので、現在は公園として整備されています。伏見城から移築した櫓と筋鉄御門は国の重要文化財に指定されています。市西部を流れる芦田川畔に建つ古刹・明王院は弘法大師の開基と伝えられ、鎌倉時代建立の和様・唐様の折 衷様式の本堂と、南北朝時代建立の五重塔が国宝に指定されています。その鎮守社の草戸稲荷神社は、福山市内を一望できる華麗な舞台造りで日本五大稲荷のひとつにも数えられています。


福山駅北側には福山城公園を中心に美術館や博物館、ユニークなミュージアムなどの文化施設が集まり、福山の新旧の文化を見て学べるカルチャーゾーンとなっています。中でも「広島県立歴史博物館」に展示されている、国重要文化財の草戸千軒町遺跡出土品と、奈良時代にタイムスリップしたようなリアルな集落跡の再現は圧巻。ほか、名誉市民の作家・井伏鱒二を中心に郷土ゆかりの文学者の功績をたどる「ふくやま文学館」、福山城公園とリンクする瀟洒な建築の「ふくやま美術館」など、比較的近距離の場所に多くの見どころがあります。
